旭川市議会の混乱、副議長が電撃辞職の真相とは
政治
2025年06月07日 15:14
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旭川市議会の混乱、副議長が突然辞職
旭川市議会において、議長と副議長が交代の慣例を拒否し、混乱が続いていた中で、副議長が5日に突然辞職しました。この事態を受けて、議長は引き続き職務を続ける意向を示しています。
議長の立場と慣例の背景
旭川市議会の議長を務める福居秀雄氏(自民党・市民会議)は、2年前からその職責を担っています。地方自治法では議長および副議長の任期は4年と定められていますが、旭川市では慣例に従い、2年ごとに交代してきました。福居議長と中村徳幸副議長は当初、慣例に従って2年での辞職を希望していましたが、先月13日に急遽辞意を撤回しました。
臨時議会の流会とその影響
新たな正副議長を選出するための臨時議会が14日に予定されていましたが、辞意撤回によりこの会議は開催されず、28年ぶりに本会議が流会するという異例の事態となりました。これに対し、共産党の石川厚子市議は「流会の責任は誰にあるのか」と問いただし、福居議長は「流会になったことは非常に残念」と述べました。
辞職撤回の理由と野党からの反発
福居議長は、辞職を撤回した理由として、各会派の会長会議において野党側が出席しない状況を正常化する必要があると説明しています。しかし、野党側からは厳しい指摘が寄せられています。旭川市議会の構成は、これまで自民党と公明党が17人、野党系および無所属が16人でしたが、先月8日に自民系の市議が無所属に転じたことで、与党が過半数を割る事態に陥りました。
共産党の能登谷繁市議は「選挙で勝てなくなったから辞職を撤回したのは身勝手だ」と非難し、旭川市民連合の塩尻英明市議も「混乱を解消するためには辞任が必要」と訴えました。
まとめ
旭川市議会の副議長が突然辞職した背景には、議長との間での慣例の拒否や、議会の混乱が深く関わっています。新たな正副議長の選出が見送られたことで、今後の議会運営にどのような影響が出るのか、注視が必要です。議会内の意見対立が続く中で、早急な解決策が求められています。