インドネシア商用石炭火力発電所においてASEAN初となるグリーンアンモニアでの燃焼実証に成功

株式会社IHIは、インドネシア国営電力会社PLN Indonesia Power(PLN社)および国営肥料会社Pupuk Kujang(ププック社)と連携し、商用石炭火力発電所ラブアン火力発電所において、ASEAN初となるグリーンアンモニアの小規模燃焼実証に成功しました。この取り組みは、持続可能なエネルギーの未来に向けた重要な一歩となります。
燃焼実証の詳細
ラブアン火力発電所は発電出力30万kWを誇ります。この実証では、他社製ボイラのバーナーをIHI製のアンモニア燃焼用バーナーに改造し、ププック社が製造したグリーンアンモニアを用いて少量のアンモニア比率で燃焼しました。これにより、IHIは2022年に実施したグレシック火力発電所での実証に続く新たな成功を収めました。
重要性と報告会
2月26日には、インドネシア政府関係者や日本政府関係者を招いた報告会が開催され、グリーンアンモニアを用いた実証の意義が共有されました。この実証は、インドネシアを含む発電分野の脱炭素技術を必要とする国々に対し、技術の実現性を具体的に示すものとなりました。脱炭素技術の普及は、環境負荷の低減に直結するため、極めて重要です。
IHIの展望
IHIは、火力発電における脱炭素技術の提供を通じて、持続可能なエネルギートランジションを推進する意向を示しています。また、燃料としてのアンモニアの利活用モデルを普及させることで、グローバルな環境負荷の低減に貢献することを目指しています。
この取り組みは、今後のエネルギー業界において重要な影響を与える可能性を秘めており、IHIの技術と理念が広く受け入れられることが期待されます。発電分野での革新が進む中、持続可能なエネルギーの実現に向けた道筋が明確になってきています。