インテル、2025年初四半期に赤字2.2倍の8億2100万ドルを計上
テクノロジー
2025年04月27日 13:15
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インテル、2025年初四半期に赤字が前年の2.2倍に増加
【シリコンバレー時事】米国を代表する半導体企業であるインテルが、2025年1月から3月期の決算を24日に発表しました。この結果、同社は8億2100万ドル(約1200億円)の赤字を計上し、前年同期の赤字である3億8100万ドルから実に2.2倍に膨れ上がったことが明らかになりました。
赤字の原因と市場環境
インテルの赤字拡大の背景には、様々な要因が影響しています。まず、世界的な半導体需要の減退が挙げられます。特に、パソコンやサーバー向けのプロセッサーの需要が低迷しており、これにより売上が減少しています。さらに、競争の激化も影響を及ぼしており、AMDやNVIDIAといった競合他社が新技術を次々と投入する中、インテルは市場シェアを維持するのが難しくなっています。
また、製造コストの上昇も無視できません。原材料費や人件費の高騰が影響し、これが利益を圧迫する要因となっています。インテルは新工場の建設や技術革新に多額の投資を行っていますが、短期的にはこれが赤字拡大につながっています。
投資家への影響と今後の見通し
今回の決算発表を受けて、投資家やアナリストはインテルの今後の展望に懸念を抱いています。株価は発表直後に下落し、市場全体の動向にも影響を与える可能性があります。インテルは、収益回復に向けた戦略を練り直す必要があり、特に次世代の半導体技術の開発が急務となっています。
同社は、2025年の下半期以降に新たな製品を投入し、需要の回復を目指す方針を示していますが、その実現には時間がかかると予想されています。
まとめ
インテルの2025年初四半期の決算は、純損益が8億2100万ドルの赤字に達し、前年同期から2.2倍の増加となりました。市場環境の厳しさや競争の激化、製造コストの上昇が影響している中で、同社は新たな戦略を策定し、収益回復を目指す必要があります。今後の動向に注目が集まります。