トランプ政権、中国人留学生のビザ取り消しを発表

【ワシントン時事】トランプ米政権は2020年7月28日、中国共産党と関連のある中国人留学生に対するビザの取り消しを開始すると発表しました。この動きは、米国の国家安全保障を強化するための一環として位置づけられています。

背景にある国家安全保障の懸念

今回のビザ取り消しは、米国が中国政府との関係を見直す中で生じた措置の一つです。特に、近年の米中関係の悪化や、スパイ活動に対する懸念が高まっていることが背景にあります。トランプ政権は、中国共産党が関与する教育機関が米国の技術や研究を不正に取得していると主張しており、これが国家安全保障に対する脅威と見なされています。

影響を受ける留学生たち

この決定により、影響を受ける留学生は数千人にのぼると見られています。特に、科学技術やエンジニアリング分野で学ぶ学生が多く、彼らの研究や学びの場が奪われることになります。これにより、米国の高等教育機関は優秀な学生を失うリスクが高まるだけでなく、国際的な教育環境にも影響を及ぼす可能性があります。

トランプ政権の立場と反響

トランプ政権は、この措置を国家安全保障上の必要性から正当化していますが、一方で批判の声も上がっています。教育界や人権団体からは、留学生を対象とした差別的な措置であるとの指摘があり、この政策が米国の国際的な評判に悪影響を与える懸念もあります。特に、米国を留学先として選ぶ学生が減少することが懸念されています。