# アウェアファイが参画するAIメンタルヘルスケア協会(AIMH)が、事業者向けのガイドライン案を公開
株式会社Awarefy(アウェアファイ)は、一般社団法人AIメンタルヘルスケア協会(AIMH)として、「メンタルヘルスケア事業者のための生成AI活用ガイドライン(案)」と「チェックリスト・相談窓口リスト」を公開しました。この取り組みは、生成AIの進化を背景に、メンタルヘルスケア領域における新たなアプローチを模索するものです。
ガイドライン策定の背景
生成AIは、医療や産業界を含む様々な分野で実用化が進んでおり、メンタルヘルスケアもその一環です。しかし、メンタルヘルスは生命や精神に深く関わるため、安全性の確保が絶対的に重要となります。これを踏まえた上で、AIMHは本ガイドラインを策定しました。
ガイドラインの概要
本ガイドラインは、経済産業省および総務省の「AI事業者ガイドライン」を参考にし、メンタルヘルスケアにおける生成AIの安全な活用を促進するための具体的な指針を提供します。特に、事業者が生成AIを活用する際のリスク軽減を目指しています。
主な内容は以下の通りです。
- AIモデルの選定: 安全性や学習データの品質を考慮し、適切なモデルを選ぶこと。
- 組織体制の整備: 情報セキュリティ対策や専門家の監修体制を整えること。
- サービス品質の担保: 入力情報の利用範囲を明示し、専門家との連携を図ること。
- 情報の開示: ユーザーが安心して利用できるよう、明確な情報提供を行うこと。
さらに、WHOが指摘する生成AIに関するリスクへの対応も検討されています。
今後の展望
現在のガイドラインは「案」として位置づけられており、今後はより多くの関係者との議論を通じて、実践的かつ有用なものへと進化させていく予定です。また、生成AIとメンタルヘルスに関する知識を学ぶコミュニティの構築も目指しています。
AIMHは、AIによるメンタルヘルスケアサービスの質を向上させ、利用者にとって安全な環境作りに貢献することを目的に2024年に設立されました。AI技術の進化に伴う新たなリスクに真摯に向き合い、安心で効果的なメンタルヘルスケアを提供するための活動を行っています。